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第281話 今じゃない

Author: Sunny
last update publish date: 2026-08-10 15:17:39

翌朝。

目を覚ました時。

最初に思い出したのは。

昨夜、隼人くんから届いた言葉だった。

『俺がいい時は』

『遠慮しないで呼んで』

枕元のスマホへ手を伸ばす。

画面を開くと。

最後のやり取りが、そのまま残っていた。

『会いたくなるから』

思い出しただけで。

胸の奥が、少しだけ温かくなる。

けれど。

今日は。

いつまでも、その余韻に浸っているわけにはいかなかった。

午後。

石川先生と大貴に会う予定がある。

以前。

久しぶりに研究室へ顔を出した時。

石川先生と。

また研究について話す機会を持った。

クリニックで患者を診るようになってから。

大学病院にいた頃とは違う疑問を持つようになったこと。

優から依頼されて参加したプロジェクトで。

臨床側の医師として意見を出す中でも。

研究につながりそうな問いが、いくつか見えてきたこと。

大貴とも。

また何か一緒に考えられるかもしれないと話した。

研究室へ行ったことは。

間違いではなかったと思う。

離れていた場所を。

必要以上に怖がらなくてよくなった。

研究をしていた頃の自分も。

そこで積
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